動物病院 相模原

~ハリネズミの子宮の病気~

さて、今日はハリネズミの病気、特に「子宮の病気」について少しお話します。

ハリネズミ 出血

 
 ウサギの女の子に子宮の病気が多いのはだいぶ知られてきましたが、ハリネズミの女の子にもウサギと同様に子宮の病気が多いです。

 ハリネズミの子宮の病気で一番多いのは「腫瘍」です。特に中高齢のハリネズミで発生率が高い傾向にあります。他にも、子宮内膜炎や子宮粘膜の過形成、子宮蓄膿症などが認められます。

 

 症状は、初期の場合、目で見てわかる変化はほとんどありません。突然の血尿や陰部からの出血で初めて気づかれることが多いです。また、まったく症状が無く病院で検査をして見つかることも多いです。

 進行すると痛みや貧血などにより元気や食欲がなくなったり、ふらふらしたりする子もいます。


 病院で身体検査やレントゲン検査、エコー検査などにより、大きさや形が変化したり、内容物(血液や膿など)が溜まっている子宮を見つけることが多いです。


 もし子宮の病気が疑われた場合、治療や診断をするために手術を行います。開腹手術により子宮を確認し、必要に応じて子宮を摘出し病理検査を行います。病気の種類にもよりますが、早期発見・早期手術により元気になる事も多いです。
 
 血尿や陰部からの出血は膀胱炎や外傷、下痢などほかの病気の可能性があります。たとえ元気であっても、急に出血したり、出血を繰り返す場合は早期に受診しましょう!日頃から季節ごとに健康診断受診を心がけたいものですね。

 

ハリネズミ 血尿